使っている針穴カメラと道具
2001年 01月 07日
ほるちゃん(または、はりほるちゃん)
ロールのフィルムで撮れる針穴カメラに改造した第一号!初号機。
フォーマットは6x6の正方形。
これで撮ることが一番多い。
一番安定していて、一番素直描写。一番の愛用機。
むにょ~ん
ホルガの改造第二号!(最近あまり出動してませんが)
1台のカメラで2つの焦点距離のが撮れたらいいね~と、
針穴仲間一緒に改造した
(というよりもmocotoさんの考えと設計で言われるがまま工作した)。
ゴムのレンズフードは経年のため裂けてきていますが、
上からパーマセルテープを貼れば問題なし!
現在パーマセルテープで補強したまま使用してます。
焦点距離を伸ばした時に微妙にほるちゃんよりもボケる、
その味が好き。
リムジンホルガ
ホルガの改造第三号!
とにかくパノラマが撮りたい!と
macotoさんにお願いして設計をしてもらい、言うがままに工作した。
フォーマットは6x18と、超パノラマ!
120のフィルム1本で4枚しか撮れません。
旅に行く時は必ず持って行きます。
これで撮ったポジを見ると、
広がり感、迫力が気持ちよくて、
プリントよりもポジを見せたくなる。
作例です。
ほるちゃん69ver.
ホルガの改造第四号!
6x6の正方形にちょっと飽きて、長方形が撮りたくなり、
なおかつもっと広角にしたくて改造した。
ほるちゃんとどこが違うんだ?と思いますよね。
内側はこんな感じ(写真で分かるかなぁ?)
ホルガの内側はフィルムを巻き上げるところ以外は
とにかくけずってけずって削りまくってあります。
フィルムとフィルムの間の目一杯がちょうど6x9の幅にぴったりです。
さらに裏ぶたの内側に薄い板を張り付けて、
フィルムをぐっと前に押し出す形にしてあるので
見た目より広角に撮れる。
ただし、フィルムを押し出しているため
巻き上げにすごく力がかかるので指などが痛くて
嫌になることがある。
おまけに最後の方はフィルムの裏紙の下の部分がめくれてしまうので
ダークバックなどを使ってフィルムを取りださなければならない
ちょっと面倒なやつになってますが、この広角っぷりが気持ちいいです。
周辺光量もガッツり落ちるよ。
珍しく全部自分で改造したので、ものすごく中が雑です。
ほるちゃん・むにょ~ん・69ver.の作例は、こちらの「PinHOLGA」を見てください。
それぞれ撮った年で分けてあります。
肝油ドロップ缶(兄弟)
左の大きいのが空き缶カメラの第一号!
持っているすべてのカメラの中で、こいつが一番好き。
湾曲具合と画角、針穴もいい。
なんと言っても4x5の描写力はすごいです。粒子の滑らかさが心地よい。
この湾曲がその場の全てを包み抱え込むように撮れるところが本当に好き。
右の小さいのが大名刺サイズのシートフィルムが入る空き缶カメラ。
大名刺サイズはモノクロしかないです。
そして最近では滅多に売っているのを見かけていません。
生産終了になったという話は聞いてませんが
ひっそりこっそり終了になっている可能性もあります。
その他の空き缶カメラ
この写真はごくごく一部。
缶がかわいい、おもしろそう、などなどの理由で
ガンガン空き缶が集まってくるようになると
いろいろ試してみますが、結局、湾曲具合、大きさなどで、
肝油ドロップ缶(兄)に勝てるのがない。
唯一、右側のヒルズ缶(ピンク)をたまに使うぐらいか。
印画紙のキャビネサイズで撮る時は
このヒルズ缶(ピンク)を使います。
4x5空き箱カメラ
4x5の50枚入りの箱を改造。
元々フィルムが入っている箱なので、中は真っ黒で遮光性も十分。
そしてものすごい広角っぷり。
広角すぎるので“ふりふり棒”が必要。(後述)
三脚につけるために三脚穴が開いている細い棒を
ゴムで挟んでます。
この細い棒、三脚につけて二台のカメラを左右に装着する
そういう用途の棒です。
こいつの描写も好きなんだが、紙なので雨に弱いのが残念。
雨女なのでなかなか持ち出せません(苦笑)。
肝油ドロップ缶や他の空き缶カメラ、4x5空き箱カメラなど、4x5サイズの作例です。
ブレンダ
Pinhole Blenderというアメリカ製のれっきとした売り物。
写真ではよくわからないかもしれませんが
穴が3つ開いてます。
1ショットは6x12~17です。その中に3つのモチーフを撮ります。
使い方は無限にあると言ってもいいくらい。
別々の場所で撮ってもいいし、一つの流れのようなものを撮るのもいいし。
私は映画のエンディングのように撮れたらいいな、と思いながら使っています。
でもすっごく頭を使うので1本撮ると疲れます。
しかも三脚つけていると「灰皿かと思った」「測量しているんですか?」
などと言われてしまいます。
見た目、ものすごく変ですが、撮れるものがいいんです。
アメリカのサイトは、こちら!
日本で購入するならエーパワーで!
作例です。
三脚いろいろ
三脚は使いましょう。
面倒かもしれないけれど、三脚を使うか使わないかでは、
針穴写真をこの先も撮ってみようと
思うか思わないかの差が出るぐらい違いがあると思います。
もちろん、慣れてきたら三脚を敢えて使わない撮り方も
ありますよ。
で、三脚はいろいろ持ってます。
世の中には「三脚禁止」の場所もけっこうあるので、
小さいものやペットボトルの蓋につけるもの(左側のオレンジの)などは便利です。
別にでかい三脚じゃなくても、自分が撮りたい高さや固定したい場所に置けるなら
小さいものでも何でもいいと思います。
三脚の上に乗せるものが軽いので重たい三脚じゃなくてもいいけど、
風の強い日は三脚ごと倒れたりします(笑)。
三脚じゃなくても、せめて何かで固定して撮ることをおススメします。
手持ちもいいけど、一度は何かに固定して撮ってみてください。
露出計、その他便利グッズ
露出計はポジを使うようになってすすめられて使い続けています。
このGOSSENのは軽くて使うボタン電池もコンビニや駅の売店でも売っている
汎用性の高いものなので、便利です。
ま、露出計で計らなくても、
勘や経験値でも大丈夫、といえば大丈夫ですが
ポジフィルムを使うなら露出計は持っていた方が良いと思います。
露出計じゃなくてもデジカメの数値で見てもいいし、
iPhoneにはアプリもあるのでそういうのでも全然OKです。
私はこれしか使ったことがないので他のことはわかりません。
このおかげで露光時間を外すことは、ほぼないです。
パーマセルテープはとにかく必需品。
ホルガは裏蓋がはずれることが多いので
外側から隙間に沿ってパーマセルテープで貼ります。
空き缶カメラもフィルムをセットしたら
缶の蓋に沿ってパーマセルテープをぐるっと一周。
ブレンダも蓋に沿って貼っておくのが安全。
パーマセルテープは剥がしても糊のべたべたが残らないのが
いいですね。
紙なので耐久性は低いけれど手で簡単にちぎれるも便利。
キーホルダーの水準器は
空き缶カメラで撮る時に乗せて使います。
メモ帳とペンは、撮った日付と露光時間をメモします。
そのメモは現像されたフィルムと一緒に保管します。
ふりふり棒
モノクロの手焼きを経験したことがある人ならわかるかと思いますが、
覆い焼きを撮影時にするための物。
これを必ず使うのは、4x5空き箱カメラです。
ものすごくフィルム面と針穴の距離が薄いので、
針穴の真正面とフィルムの端では露光時間が
4絞り分くらいの差があります。
真正面の露光時間だけではフィルムの6割ぐらいは
真っ黒で露光時間が足りません。
端の露光時間にすると、フィルムの真ん中あたりが
露光オーバーで真っ白になってしまいます。
そこでこの「ふりふり棒」を針穴の前で振るのです。
ふりふりふりふり。
露光時間はフィルムの端での時間に合わせ、
その時間中ずっと振り続けます。
そうすると、真ん中も露光オーバーにならず、
フィルムの端までちゃんと写ります。
これさえあれば、どんな広角も怖くありませんよ!
ただし、撮影中の挙動不審っぷりは半端じゃありませんけどね(笑)。
黒いウレタンの薄いシートでピアノ線を挟んであります。
ピアノ線にはパーマセルテープを巻いてあります。
針金よりもピアノ線の方が、丈夫で揺れるので
振る動作が少なくてすみます。
でもピアノ線は普通のペンチじゃ切れないので、気をつけてください。
私は東急ハンズで買ってその場で切ってもらいました。
ダークバック
持ち運びできる簡易暗室だと思ってください。
シートフィルムを空き缶や空き箱に装填する時、
自分で現像する時にフィルムを現像ボトルに詰める時、
フィルムの巻き上げがおかしい時、などなど、いろいろ使います。
Lサイズのものは現像の時に使い、Sサイズのものは持ち運び用です。
黒いので夏場は中が暑いです。
歩きながら空き缶にフィルムを入れていると、
不審者だと思われます(笑)。
我が家には使ってないマミヤプレスあるので
それを改造して針穴写真やってみたいです
ハーフサイズカメラなんかでも試せれば
練習しつつ楽しめそうですね
コメントありがとうございます。
マミヤのブローニーのフィルムホルダーを使って改造されてる人も結構いらっしゃいます。
ハーフサイズだとたくさん撮れますねー。
ぜひ、楽しんでみてください。