サイアノタイププリント
2014年 11月 24日
無事にNHK俳句の放送が終わりました。
収録中、緊張してないような気がしていたけど
放送を見たら自分が話したことを案外覚えてなくて
思った以上に緊張していたんだな〜と思いました。
俳句の季語の世界では日光写真が青写真とイコールというのは
まだなんとなく、違和感がぬぐえませんが、
日光写真の出来上がりが青い写真、というイメージなら納得できるかな。
てなわけで、放送に使用した日光写真に近いもので
サイアノタイププリントを久しぶりにやったのでアップしておきますね。
サイアノタイプはキットも出てますが、やっぱり自分で薬剤を調合して
紙を作った方が、青の色がいいですね。
前に、針穴仲間とサイアノタイプをいろいろ実験した時に
薬剤が同じでも紙を変えると青の色がかなり変化することがわかりました。
自分の好きな青を作るためにどの紙を使うか、
そういう組み合わせのおもしろさもモノクロプリントと同じですね。
久しぶりにサイアノタイプをやってみて面白さを思い出したので
またちょくちょくとやってみようと思います。
で、このサイアノタイププリントのネガは、これ。
ほるちゃん69ver./ILFORD PANF PLUS ISO50/5秒くらい
印旛沼に行った時に撮ったものですが、
日射しのわりには風が冷たくて、寒かったです。
で、そんな心をこめて作った俳句を放送で紹介してもらえました。
添削なしで「○」をいただいたんですよ。
冷えた空冷えた心と日光写真
打合せ中にお褒めの言葉をいただき、センスがいいと言われ
つい、その気になりまして(笑)、句会に参加させていただいてます。
この前、その句会に初めて参加したのですが
めっちゃ面白かった。
そこでもまた、センスがいいとかいろいろ褒めてもらったので(笑)、
しばらく続けるつもりです。
日本語は面白いです。
俳句という短い音数の中に言葉を納めるには
他の言い回しの日本語をたくさん知っている必要があります。
その言葉ひとつひとつを知ることが本当におもしろいです。
寒い寒い夜空の下でひとり夜空を見上げ誰かを想う
そういう情景に陥ることがありますが、
それを俳句にして句会で褒められたのがこれ。
凍て星にただ一心に君想ふ
これも、凍て星って言葉で寒い冬の夜空って意味になるんだから
おもしろいですよね。
削ぎ落として削ぎ落としていったそのあとに残るもの、
それを時間と空気感を混ぜてひとつにまとめる、
そういう作業が針穴写真を撮ることと、俳句を作ることが
似ているなぁ、とつくづく感じています。
最近撮ってないけれど、ブレンダーを撮る時の
3つのモチーフを1枚の中にまとめる、
あれが特に、俳句五七五という3ブロックをまとめる感じに
似ているなぁと思います。
ピンホールブレンダー、また撮り出そうと思いました。