水の動き
2005年 01月 21日
この辺りで撮りたいな〜って思ったらウロウロ歩く。
撮りたいなぁって思ったものをぐるぐる回って
しゃがんだり、背伸びをしたり、向きを変えたりして
ジロジロ眺めて、空気を吸う。
ここ!と決めたら三脚を立てて、カメラをセットする。
針穴を開く前にカメラの横に立ち、
どんな色や光りや形、
切り取られるはずの構図、
そこに自分のどんな気持ちを込めたいか、考える。
深呼吸して、黒テープを剥がす。
露光時間の間、周りを見渡し、
光を浴び、空気の匂いを感じ、音に耳をすませる。
でも、そんな手順じゃ撮れない場所もある。
あっという間に暮れていく夕焼けだとか、
どうしてもこの光りの筋を掴まえたいとか、
動いてるものの中からだとか。
この写真はそんな一枚。
隅田川を水上バスに乗って浅草の吾妻橋から汐留の浜離宮へ。
とにかくあんまり深いことは考えずに、黒テープを剥がす。
でも、そうやってバタバタした感じに撮った時でも、
のんびり深呼吸しながら撮った時でも、
針穴を開いてる時間に「あ!」と思うことがある。
この一枚は、きっと転機になるような気がする。
そういう分岐というか、自分の何かが変わる瞬間を感じることがあるのだ。
この写真もそういう一枚でした。
これはポラロイドなので、現像が上がった時に
浮かび上がってきた画を見た瞬間、
自分の直感が正しかったと感じた。
人には分からなくても、自分の何かがこの一枚で変わったのを
手に取って見ることができた。
大きい写真で見てみたいなぁ。
コメントありがとうございます。
これ、ポラロイドでスキャンした時に
解像度を落として保存してしまって、
今現物を見ると、既に色が
メチャクチャ変わってしまっています。
.....ショック。
ってわけで、大きい写真がないのです。
いつかHOLGAでリベンジを果たしたいと思っています。