はりあなのこころ:サイアノプリント
2018-08-19T14:26:40+09:00
hariana_no_kokoro
針穴写真(ピンホール写真)を綴ります
Excite Blog
サイアノタイププリントのネガについて
http://hariana.exblog.jp/29695875/
2018-08-20T20:20:00+09:00
2018-08-19T14:26:40+09:00
2018-08-19T14:26:40+09:00
hariana_no_kokoro
サイアノプリント
今日の写真は全部 iPhoneで撮っています。針穴写真じゃないです。
サイアノタイププリントという手法があります。このブログでも何回か書いてきてるし、ググっていただくと、結構いろんな情報が得られます。まー、要するに、感光紙を自分で作って日光で焼き付ける、日光写真と同じです。感光紙の作り方はググってもらうとして、今日は、ネガの作り方について。
モノクロのネガフィルムを感光紙に置いて、太陽光に晒すが、基本です。でも、これだと、ネガのサイズでしか作れない。フィルムの原版を太陽光に晒し続けるのが不安。感光紙を作る薬剤にフィルムが触れてて大丈夫か、不安。という不安と不満があるのです。
で、一度PCにスキャナーなどでデータで取り込みます。好きなサイズにして、プリンターでネガシートを作ります。これなら、不満と不安の両方が解消されます。ネガシートは、簡単なのだと、OHPシートを使うといいですね。それから、ピクトリコのネガシートもいいですね。OHPシートの方は、安いです。でもOHPシートはいつまで存在するかわからないよね。
ところが、ここでまた問題が。私のプリンターは、OHPシートもピクトリコのネガシートもプリントできないんですよ!これらシートは、プリンターに制約が出てきてしまう。
と、いうわけで、蜜蝋ネガに行き着きました。
【準備するもの】普通のコピー用紙にプリントしたネガ(300dpiくらいでOK)固形の蜜蝋(Bee Waxとかビーワックスとかの表記もあり)ホットプレートキッチンペーパー(100円ショップので十分)鍋つかみ
【手順】ホットプレートを180度くらいに温めるキッチンペーパーを広げるネガをプリントしたコピー用紙の表面を下側にして置く蜜蝋をするすると伸ばす(あっという間に伸びます。重ね塗りはしない、なるべく薄く均一に)剥がして1時間くらい乾かせたら完成
手順は、動画も見てね。火傷には注意。
ホットプレートから剥がした時はこんな感じ。透過性があります。乾くとパリッとした丈夫なネガになります。
で、今回は小さいものを量産しました。
コピー用紙なので、惜しみなく作れますね。
お手製の紫外線露光機で露光させます。
もちろん、太陽光でもOKですが、
夏場は紫外線よりも気温が高いので、サイアノタイプするには
ちょっと不向き。
太陽光でやるなら、春から初夏にかけてと、
晩夏から秋がおすすめです。
なぜなら、気温が高いので、熱でネガが反ってしまうのです。
そうすると、微妙にネガと紙の間に隙間ができて
きちんと密着し続けられないのです。
紫外線露光機が作れないって人は、
顔用の日焼けマシーンでもOKです。
パワーがあるので、短時間で露光できます。
露光時間が終わって取り出すと
こんな汚い色になってます。
で、水に晒すと、青くなります。
水に晒すだけでもいいのですが、
水の前に、最初に酢酸(モノクロ現像用のを使ってます)を
少し薄めたものでゆすいで、
さらにオキシドールをぶっかけてから水洗すると
乾燥後に微妙に色が変化していくのを防げます。
酢酸とオキシドールなしだと、乾燥後に少しだけ色が変化します。
でもある一定のところで止まるので、問題はないですけどね。
サイアノタイププリントも、面白いです。同じ配合の液を使っても、紙が違うと青の色の濃さと質が変わります。だから、どの配合で、どの紙を使うかも、実験と好みですね。
私は、露光時間を少なめにして、白っぽいサイアノタイププリントを作ってそれをトーニングするのも大好きです。トーニングとはお茶などに漬け込むことなんですが、私は伊藤園のジャスミンティーのティーバッグを煮出したものに漬け込むのが好きです。
現在開催中の、日本針穴写真協会の会員展には
サイアノタイププリントを私は出展してませんが、
10月末に行うグループ展には出展する予定です。
また近くなりましたら、告知しますので
興味があったら見に来てくださいね。
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サイアノプリントについて
http://hariana.exblog.jp/26045845/
2016-10-08T21:33:00+09:00
2016-10-14T21:22:44+09:00
2016-10-08T21:32:41+09:00
hariana_no_kokoro
サイアノプリント
今日は、サイアノタイププリント。
どういうものかは、上のリンク先を見てもらうとか、ググっていただくとして(すみません)。
私は針穴で撮ったモノクロ写真のネガを使っています。デジタル針穴のは、データをネガにして、ピクトリコのネガシートにプリントしたものを使っています。アナログのモノクロネガも本当はデータにしてサイアノ用にネガを別に作った方がいいんだよね〜。何度も同じネガを使っていると、太陽の熱で傷んでくるのと乾燥しているとはいえ薬剤がネガについてしまうからねぇ。あと、デジタルデータにすると、サイアノタイププリントでも大きなものができます。フィルム密着だとそのフィルムのサイズだけなので、大きなものを作りたかったら8 x 10とかのフィルムを使わなきゃならんし。
しかし、デジタルカメラで針穴使って撮影して、それをデジタルデータにしてネガシートを作ってからサイアノタイププリントするって、アナログなんだか、デジタルなんだかよくわからなくなってきますな。
NHKのEテレの俳句の番組に青写真の兼題で出させていただいた時にはテレビで披露しちゃいましたよ、サイアノタイププリント。
てなわけで、ここ数年、またまたサイアノタイププリントにはまってます。この前の調布でも展示したし、今年の会員展でも展示しました。あー、会員展のお知らせも書かなかった(すみません)。
サイアノタイププリントしてもスキャンできなくてそれでBlogにはなかなか出せてないんですが久しぶりにスキャンしたので。
これは、JR日光線の日光駅です。駅舎は築100年超えてるいい建物なんですよ。それなのにJRは新宿とかからいく日光直行の季節の特急を東武線の日光駅にしてるんですよ。もったいない、あのいい駅舎。
で、その駅舎の2階の窓をモノクロで針穴。したものを、サイアノタイププリントしました。
で、最近、サイアノタイププリントに加えてハマっているのがトーニング。
トーニングのあれこれは、上のリンク先を見てくださいませ。リンク先では、iPhoneで撮った写真しか載せてないけどこちらでは、ジャスミンティーでトーニングしたやつをスキャンしたよ。
これは、もともとちょっとサイアノタイププリントする時に露光不足で全体に白っぽい感じになっていたものです。それをジャスミンティーにぶち込みました。サイアノの薬剤とお茶の成分が反応するらしいです。青が、セピアっぽい感じになりました。実物はもう少し紫がかってますが、この色はスキャンの都合ですね、きっと。
サイアノタイププリントは、ネガじゃなくても葉っぱとかおもちゃとかそういうのを置いて太陽に晒して水洗して仕上げる遊び方もあります。子供の遊びや夏休みの自由研究などにもいいかもしれませんね。
てなわけで、このサイアノタイププリントを展示します。カラーの針穴写真ももちろん展示しますよ。どちらも、額装に凝ってますので、ぜひ、写真と額装の相乗効果も見てください。
『写真アート TOKYO 2016〜8人の作家が紡ぎ出すオリジナルプリント コレクション』10月22日(土)〜10月29日(土)11:00〜19:00(初日は13:00から/最終日は15:00まで)飯田弥生美術館ギャラリーです。
私は、22日(土)23日(日)25日(火)26日(水)29日(土)に在廊している予定です。質問などありましたら、声かけてくださいね。わかる範囲でなんでもお答えしますよ。
初日は16:00からオープニングパーティをやっていますが展示は自由に見られますので、どうぞご遠慮なく。
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