会員展の作品を解説します

日本針穴写真協会の会員展は、昨日無事に会期を終了しました。
たくさんの方が会場まで足を運んでくださりました。
ありがとうございました。

で、今年、私が展示した作品を解説します。
会場の写真はiPhoneで撮ってます。
今年、私が展示したのは3作品。

まずは、いつもの私と思われるもの。
リムジンホルガで撮った房総の海。
気持ちいいお天気で、深呼吸できたような日でした。
それを、横長をより強調するために
ダブルマットで左右の幅を上下の幅よりも広くしました。
たったこれだけのことで、横長に感じられる視覚効果があります。


会員展の作品を解説します_c0016712_16313016.jpg


そして、組写真。
タイトルは「ボクノキヲク」。
本当に好きな人のことって、顔を思い出すより、
ちょっとしたしぐさや、体のパーツ、断片的に見たこと、
声のトーンや、香りだったりしますよね。
それを組写真にしました。

上の2枚はデジタルピンホールです。
下の2枚は肝油ドロップ缶に4x5のモノクロフィルムを入れて撮ってます。
記憶、というような感じにするために
マットは使わずフレームいっぱいに入れました。
個々の写真は後々、出しますね。


会員展の作品を解説します_c0016712_16313286.jpg

最後の1点は、こちら。
肝油ドロップ缶に4x5のモノクロフィルムを入れて撮ってます。
真っ黒なスタジオで、ライトをたくさん焚いて、
露光時間は30秒。
それをスキャンしてデジタルデータに。
そのデータを使ってB1サイズというかなりでっかいサイズのポスターに仕上げました。
デジタルデータにしてますが、写真の修正や補正はしてません。
こちらの写真も、また今度。

会員展の作品を解説します_c0016712_16313407.jpg

でっかい、ポスターにするの、楽しいですし、面白いです。
針穴で撮った写真なのに、まだまだ大きくできますよ。
こういうことができるのは、デジタルのおかげ。
デジタル、アナログ、どちらも上手に使っていきたいですね。

会場に展示されたものでも、デジタルな人、アナログな人、色々でした。
数年前は、一気にデジタルが増えたなって感じがあって、
しかも「デジタルです」ってすぐにわかるようなものが多かったです。
でも、今年は、アナログ、しかもモノクロが増えて、
デジタルなのかアナログなのか、見た感じだけではわからないものが増えてます。
デジタルの良さを上手に生かし、アナログとの融合もされてます。
フィルムの、特に中判サイズ以上のものを
そのまんまデジタルに置き換わるか?と聞かれると
それはまだないな、と思います。
でも、デジタルにはデジタルの良さがあり、
アナログにはアナログの良さがあるので、
どっちが良い悪いではなく、長所はどっちも使っていけば良いなと。
そしてそれを使って自分の表現したい世界を作っていけば良いなと思います。


私の次の展示は、来年2月のJCIIになります。



by hariana_no_kokoro | 2020-10-25 16:30 | 日本針穴写真協会 | Trackback | Comments(0)

針穴写真(ピンホール写真)を綴ります


by しきはん
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